事例研究 「コア21」編 その6 [メディア掲載記事]

パチンコの最大のサービスは回すこと

稼働の低いコーナーにはどう客を付けるのか。新井代表は具体的にこうアドバイスする。

「結論から言うと“ぶん回す”ことです。たとえば、7~8回回したからといって、元々稼働が低いので統計的に見るとTS、TYとも辛く莫大な赤字になる心配はありません。まず、お客さまに与えることが先。経営者はサービスが先、と腹をくくって、3カ月ぐらいやり続けること。そのうち稼働がアップし始めて来る。その時、初めて利益のことを考えればいい。ただし、統一ゲージが出来上がっていることが条件です。
統一ゲージは命釘の開け閉めで0.1回のスタート管理(0.3のベース管理)がきっちりできます。
稼働が上がれば、シミュレーション機能が働くスタート帯が使える。
統一ゲージとは回収する時に計画的に粗利が取れる釘の技術です。だから、出しても怖くない。サービスが先の精神でまず考えること。お客さまが増えて初めて商売になる」

経営者は外部資金調達に目を向けがちだが、今こそ内部資金調達(お客さんが提供してくれる粗利の部分)に目を向ける必要がある。

「お客さまとの接点はパチンコ玉が弾かれている瞬間。売り上げはこのとき初めて上がり、利益の源泉となる。この接点に対してもっと、もっと科学的、論理的に人材を含めて経営資源を投入すべきです。釘に経営格差が現れてくる、といっても過言ではありません。ここを疎かにすると逸失利益と機会損失を増大させていることになる」(新井代表)

ヤマトは宅急便の創業時2個の荷物からスタートしたが、今は年間10億個を扱っている。

それは顧客にとって日本人のライフスタイルを変えるぐらい便利だから拡大した。

その例に倣えば、パチンコ店も“ぶん回す”サービスが必要になるが、そこにはただ闇雲にぶん回すのではなく、そこには科学的経営手法を持ち込むことはいうまでもない。

このことばを受けて白河専務はこう決意を新たにする。

「最大のサービスは回すこと。ただ、闇雲に回すのではなく、回す論理を科学的検証に基づきながら行う。どのぐらいの期間回して、いつから統一ゲージで回収するか。その戦略が立てられる。お客さまが1人増え、2人増え、お客さまの励ましの声によって社員のモチベーションも上がる。改めて4万個稼働を目指します」とキッパリ。

コア21の再生計画はまだまだ続く。

教育に終わりがないように。



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