利益作りの本丸は本部にあり② [経営]

過去の成功体験との決別

今の経営者はマーケットが大きくなっていたときの成功体験を引きずり、そのときの手法のままにやっています。

マーケットが縮小すれば過去の成功体験は通用しないことを肝に銘じるべきでしょう。

そのためには今のやりかたを総点検して、総入れ替えしなければなりません。

マーケットが縮小すれば、売り上げや利益も落ちます。

縮小された新たなマーケットで勝つには、顧客の支持をもらわなければならない。

極端にいえば、半分以上の支持がないと一番店を維持することはできなくなると思います。

そのための施策を考えることです。

今まで以上の視野が必要になります。

機械を地域でいち早く大量導入する。

そのために経営者の資金調達能力も必要でしたが、それはもはやスキルとは呼べません。

つづく

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利益作りの本丸は本部にあり① [経営]

ホールを強くするためには、本部が強くなければ、現場を強くすることはできません。そのための、基礎教育が本部にはなされていません。

オフィスジャパンが提唱するのは「利益作りの司令塔は本部」です。現場の顧客接点を本部が知っていて、それに基づいて本部が決めなければなりません。

現場の評価基準、効果測定、育成、支援は本来、本部がやらなければならないのですが、現実の総務部は新しいことにはチャレンジしません。むしろ、コストをかけずに何もさせないことが総務の手柄になっています。

経営改革・改善は利益を出すためのコストであり、これは削減するコストではありません。

経営改革の本丸は本部にあり、といっても過言ではありません。

どういうことかというと、わが社のスーパーチャンサから出てくるデータを見て、何を改善すべきかが、本部では分からないからです。それを教育、指導するのがオフィスジャパンです。

まず、本部社員の頭の中を総点検することから始めます。その方法の一つが業務日誌のススメです。

自分たちが意思決定、判断、指示、指導したことを時間軸に、それがどんな利益を生み出したかを照らし合わせる。すると利益と直結しない行動ばかりやっていたことが明らかになってきます。

会社の将来を担う行動基準がその中にあるのか。会社のクオリティー、理念、社風が向上しているのか、チェックはほとんどやっていません。

店舗という資産を預かり、店長の判断で利益をどのように出しているか。このままの行動では会社を倒産させることになります。

つづく

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経営改善のポイント⑧最終回 [経営]

パチンコ業界が認知された後で、健全な価値観を持った企業が強くなって、そうでない企業が淘汰されたとき、初めてこの業界はよくなります。

機械の善し悪しではない、ということです。

機械の善し悪しが経営のすべてを決めない。

ある条件の一つです。

人間改革で釘を学ぶということが一番効果を挙げています。

オフィスジャパンが提供する研修は多岐にわたっていますが、その中で釘の研修ほど人の成長や健全な価値観の入れ替え、気づきに役立っているものはありません。

なぜかというと、いい話というのは耳で聞きます。耳で聞いたものは次の日にはほとんど残っていません。

釘の研修は耳で聞いて、目で見て、手で叩いて、全身使って正しい姿勢で行います。

体験した人は5年経っても、10年経っても研修で学んだことはずっと忘れません。

研修を終えて現場に入るわけですが、統一ゲージを作るのに1週間は朝までやります。

寝食を忘れて働くことを疑似体験するためです。確かに1週間はきついです。だけど、半年、1年後必ず全員がいうのは「あのときの体験があったから今がんばれる」。

自分の歴史を作るのです。

そのときは気がつかないのですが限界への挑戦です。達成感はそのときには分かりません。

部下や後輩に語れる体験を作る。そこそこの体験では語れませんし、理屈や知識だけでは誰も共感しません。

成功体験を作るために1週間朝までやる。

朝まで付き合うコンサルタントはどこにもいません。うちの講師は自分の命を縮めてやる。自分の命を縮めてもそれ以上に遣り甲斐があるからです。

クオリティーを伝えることに遣り甲斐や価値観をもっているからです。そこには一緒に汗をかいて、歯を食いしばってやってきた者同士が分かり合える。

ひたむきに挑戦していく原動力は、心の中の貧乏ということを忘れたら絶対にいけない。それを疑似体験しなければなりません。



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経営改善のポイント⑦ [経営]

経営の5要素を持って顧客接点のクオリティーを高めて、顧客のための活動をすべてやる健全な価値観を持っているホールは、不健全な価値観の競合他社に負けているのを見たことがありません。

地域一番店になることで一番重要なことは健全な価値観を持つことです。

統一ゲージは健全な価値観の表れです。

不健全な価値観のホールは、市場から淘汰されます。その結果が6000軒になるということです。

人間のいいところは過去をリセットして、今から健全な価値観を構築して、顧客のニーズに合う経営の5要素を使って、顧客接点のクオリティーを高めていくことができます。

そこにはいつでもお手伝いします。

人の改革とは健全な価値観の入れ替えです。新台入れ替えの前に健全な価値観の入れ替えです。

うろこのついた刺身を出すようなゲージで、お客様が喜んで打ってくれるほど、お客様はパチンコがないと困る、ということはありません。

パチンコよりもっと楽しいレジャーがあります。

普通の技術ではスランプは絶対に出ます。ひねりを入れない限り落下速度は遅くはなりません。

昔はお客様はないものが欲しかったが、今は欲しいものがありません。

ないものが欲しかったからないものを提供すればよかった。それが昔のパチンコ。

今は欲しいと思わせるものをクリエイトしていかない限り、顧客は創造できません。ということはお客様の見る目、要求度が高くなっていますから、今流行っていることは永遠に保証されるものではありません。

サービス業でこれで一番店という保証はまったくない、ということです。ここを怠っているところが順番に淘汰されています。

明日はわが身です。

つづく

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経営改善のポイント⑥ [経営]

統一ゲージは単純にゲージを揃えるのではなく、もっと奥深いものがあります。

統一ゲージは時間がかかります。

面倒くさい=お客様のためになっている、ということです。

鯛を料理するのに、面倒くさいからといってうろこを取らないで、お客様に出すのか。面倒くさいからといってうろこを半分残しているのと、全部きれいに取っているのはどちらがお客様のためになっているか。

ここを分からないといけません。

時間がかかるからとゲージがそこそこでいいのか、ということです。

うろこが付いたままサービスしていいのか、ということと同じことです。

基準は自分が好きか嫌いか、簡単か楽か。そこには顧客の存在とISOと経営理念がない。会社の健全な価値観がない。

会社が理念を作るということは、健全な価値観を統一するためです。

お客様のために手間隙はかかるけど、自分が時間を惜しんでもやるのと、手間隙がかかって面倒くさいから、とやらないのではどちらが健全な価値観か、ということです。

面倒なことを許している会社は、不健全な価値観です。

だからお客様は不健全な店には行かないのです。

価値観が不健全だからお客様が来ないんです。

不健全な価値観が顧客を逃し、不況を作っている、ともいえます。

つづく

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経営改善のポイント⑤ [経営]

顧客活動の中心にひねりゲージを使うわけです。

ひねりゲージとは1000円が2000円になるゲージです。つまりもう1000円打ちたくなる。

なぜかというと、お客様は心地いいとか悪いとか、という感性的なことは理屈ぬきで自分の中にあります。

ひねりゲージは利益を上げるとか稼働を上げること以上にお客様にとって気持ちがいい。

ひねりゲージの玉の動きは心理学です。

落下速度が速いことがお客様にとって心地がいいか、悪いか、ということです。

落下速度が遅いほうが盤面に玉がたくさんあるので、安心感につながります。

ISOの活動のテーマの中に安心、安全、快適というのがあります。

玉がたくさんあるということは、どっちが安心で、安全で、快適かということです。

ひねりゲージはISO基準に則ったものといえます。

液晶が小さかったころは、玉が縦に弾んだものですが、液晶が大きくなって縦に弾まないようになりました。

今は滑るように転がっています。

そこには縦に弾むという面白さも楽しさもありません。従って心地よさも安心感もありません。

玉が入る可能性が少ないからお客様は不安になります。

イライラします。ましてや3個返しで玉減りが早いので、玉単価が高くなっています。玉を打ちながらお金が減っていく強迫観念に与えながら、快適さがあるわけもありません。

人間には目で見て味わう感覚がありますが、その要素をひねりゲージの中に入れています。

安心、安全、快適というのは数字では表せません。まずは感性です。

感性や感覚は暗黙値ですから人には伝えにくい。それを数値化したのが統一ゲージです。

つづく

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経営改善のポイント④ [経営]

3つ目の要素はプロモーションです。

マーケティングがあって、マーチャンダイジングがあって、その次がプロモーションです。

いかに売るかということと、いかに取ってくるかというその方法。一般的にいうとイベントといいます。それをもっと戦略的にやるのがプロモーションです。

イベント単独でやるのではなく、マーケティングとマーチャンダイジングというベースを基にやるのがプロモーションです。

経営者が資金調達して他人資本と自己資本で店を作ってきました。経営活動とは資産を運用してどれだけの利回りを出せるか。

10億円の投資に対して20%のアセットを出すには、2億円の営業利益を作らなければなりません。

これが経営活動ですが、そんなことは教えられていないのでチンプンカン。これからはそこまで落とし込まないと経営者視点で責任感のある店長は育ちません。

経営の5要素をどこで発揮するかといったら「顧客接点に全部使いましょう」ということです。

つづく

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経営改善のポイント③ [経営]

顧客ニーズが変化して、マーケットが小さくなれば、利益も減ります。

このマーケットで勝ち残るには、ニーズを最大化できる商品とサービス、技術を再構築していかなければなりません。

この再構築の中身がマーチャンダイジングです。

いわゆる商品活動です。売るものは何か?何を売るのか。

それは新製品の開発です。

ここで重要なことは、店舗に新台を設置するという従来の考え方ではなく、今のニーズに合う商品開発が求められます。

その新製品とは統一ゲージ=ひねりゲージです。

今まで学習してきた考え方、思考や知識と経験を積んできたことがマネージメント能力ということになります。

その能力によって今の結果を作っているわけですが、その結果が利益を上昇させているか?

店長のマネージメント能力が今の延長線上にあるわけですが、その能力によって今の結果を作っているわけです。

で、その結果は年々利益を上昇させていますか? 減ってるでしょう、と。

「今のマネージメント能力で利益をV字回復することができますか?」と大勢の店長を前に聞いたことがありますが、「できます」と答えた店長は未だかつて誰一人いません。

なぜかというと、マーチャンダイジングを含めて経営の要素を知らないからです。

マーケットが3000万人から1400万人に減少しました。

1円パチンコなどで止めた人を再びパチンコ店へ足を運ばせようとしていますが、「止めた人は帰ってこない」というのが持論です。なぜなら、止めた人のニーズがないからです。

再びパチンコ店へ来てもらうにしても時間とコストがかかります。

では、何から始めるのか?

手っ取り早い、確実な方法は競合店のお客様を呼び込む商品活動が必要になってきます。いわゆる、ケンカしたら勝てる。これがマーケティングです。

顧客はそこのマーケットにはいるわけですから。

だからそこの顧客活動をしなければなりません。

頭取りをした人数を見て、この店から何人取れる、この店からは何人取れる、という技術戦略、サービス戦略、機械戦略が必要になり、そこにプロモーションがくっ付いて来ます。

つづく

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経営改善のポイント② [経営]

2つ目の要素はマーケティングです。

企業活動はそのマーケットの誰に対してモノを売っていくのか、あるいは誰を取り込もうとするのか、ということを考えなければいけません。

マーケティングとは、いわゆる顧客活動です。

そのマーケットを10年というスパンで見て、以前と今の流れから将来を見通すとどういうマーケットになっているのか?

将来も永遠に成長発展するのか、現状維持なのか、それとも縮小するのか、ここを見極めなければなりません。

10年前のパチンコ参加人口は3000万人といわれていましたが、今は1400万人とも1200万人ともいわれ、半分以下に縮小した現実があります。

店舗数でいえば、ピーク時は1万8000店舗あったものが、1万2000店舗に減少し、設置台数は横ばい。店舗数は減ったが設置台数はピーク時と変わりません。

この状況で顧客が減っていっている。これでどんな状況が起こっているか。

パチンコ台の価格は倍近く高騰、設置台数は変わらない高コスト体質になっている。

これを半減した人数で補っている、ということは店舗の高コストがお客さんにとっても高負担になっています。

高負担という状況で顧客の満足、ニーズ、ウォンツを満たすだけの技術の提供があるのでしょうか?

それを満たしていたら顧客は減らない。それが加速度的に減っている、ということは需要と供給のバランスが崩れて、大きな地殻変動が起きている、ということです。

ということは顧客数がV字回復することは絶対にありません。横ばいもありません。この延長線上で行けば、店舗数は間違いなく6000店舗まで半減します。

これが今のマーケットです。

この中でわれわれは技術、サービス、商品の提供をしていますが、その中心は顧客ニーズです。

つづく

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経営改善のポイント① [経営]

最近、経営改善の依頼が増えています。

その時、経営にかかわっている人たちの総意をまとめるために、経営幹部や店長らを交えて、「経営の5要素」について話すことがあります。

この5要素を使い切っているかの確認となるわけですが、経営の中心となる一つ目の要素は経営思想です。経営思想の中には理念があったり、BSの経営思想などがあります。

経営思想の中に、経営目的があり、短期目的と長期目的があります。

短期目的は利益を作ることです。経営活動とは利益を作ることです。

一方の長期的は健全な発展と永続性です。利益のないところに健全な発展と永続性は成り立ちません。

利益活動を対外的にいうと社会に役立つ社会貢献や社会性の追求なくして利益はありえません。

対内的には社員が利益活動をすることによって生き甲斐や働き甲斐、豊かさの追求を同時に実現するのが経営思想です。

つづく

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