ワタリで玉の動きを演出する その2 [釘]

いくらワタリの角度を変化させても、釘1本1本がバラバラでは意味がありません。

釘傘を一直線でそろえると同時に、釘の左右角をそろえることで安定して釘の箇所に玉を弾ませることができます。

そして、技術を数値化することで、誰でも作成することができ、各台ごとのバラツキが軽減できます。

図解

一つのブロックを直線として考え、その凸凹と歪をなくします。

悪い例
ひねり1.JPG

ひねり2.JPG
凸凹している
ひねり3.JPG
各釘が曲がっている

[右斜め下]

メンテナンス後の理想的な釘

ひねり4.JPG

ひねり5.JPG

すべての釘を揃えることで玉のバラツキを軽減して、安定した玉飛びをすべての台で提供することができます。

一見、難しそうですが技術を数値化することで誰でも作成できるようになるノウハウが、C&Eアカデミーにはあります。

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ワタリで玉の動きを演出する その1 [釘]

ひねりゲージのことをこれまで文章で表現してきましたが、分かりやすく図解にしてみます。

通常のワタリ釘はこのように一直線で並んでいます。ここでのワタリ(道釘)とは、スタートチャッカーへ向かう数本の釘が連続しているブロックのことをいいます。

そのブロックの端と端の釘を違う角度で結んで、強制的にワタリのブロック自体の角度を特殊なツールを使用して変化させることをいいます。

そして、釘傘を一直線で結ぶことで、新しい傾斜の道釘を生み出すことが可能になります。

ワタリとは別名「道釘」といわれています。言葉通りスタートチャッカーへの道筋なのです。その道筋が急な坂だったどうでしょう。

ゲージ.JPG
【ひねり前】

[右斜め下]

ゲージ2.JPG
【ひねり後】

これをこの図のように命釘に近いほうから少しずつ角度を変えていくわけです。

これによって玉のスピードをコントロールすることができますから、「命釘まで届かない」「命釘に絡まない」といった玉の動きを軽減することが可能になります。

ゲージ3.JPG
【ひねり前】

ゲージ4.JPG
【ひねり後】

このように傾斜角度が緩やかになれば、玉のスピードが殺されることはイメージできたかと思います。

つづく

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ひねりゲージで稼動は必ず上がる!その3 [釘]

パチンコ営業での顧客接点とはどこでしょうか?

礼儀正しい従業員でしょうか?掃除の行き届いた清潔な店舗でしょうか?

私が考える顧客接点とは、盤面に打ち込まれた1本1本の釘だと思います。この顧客接点の真の解決ができて初めて、稼働が上がりお客さまを増やすことへとつながっていくわけです。

礼儀正しい接客だけでは、売り上げは上がりません。

1発打ってみて、2発、3発と打ちたくなる。1000円使ったらもう1000円使いたくなる。お客さまが喜んで楽しんでもらえるためには、やはりスランプのない台を提供することです。

今の元ゲージをそのまま叩いてもダメです。それを業界全体で使っているからお客さまが減っているわけです。

何度もいいますが、その解決策となるのがひねりゲージです。

古い釘師の中には「ひねりゲージは邪道」と否定する人も少なくありませんが、心地いい玉の落下速度に味付けすることがひねりゲージで、お客さまは小刻みに動く玉の流れを目で見て楽しむことができます。

オフィスジャパンを興して10数年。この間、釘教育だけではなく、人材教育やBS経営やPL経営などファイナンスや財務面まで教育の幅を広げてきました。

私自身、最近になって「お客さまとは一番遠い部分へ領域を延ばしていた」と気づいたのです。

お客さまと直結する部分といえば「釘」です。現場での釘のスキル低下が目に付き、オフィスジャパンを興した時の原点に帰ってきました。

財務体質がしっかりして資金調達ができて、機械が買えるようになってもよそができれば、それは差とはなりませんが、パチンコ営業の基本である釘ができれが、会社の問題の70%は解決できます。

仕入れた食材をおいしく、たくさんの人に食べてもらうことがPL改善につながり、BSにつながるのです。

つまり、釘1本の顧客満足を作ることが、利益の積み重ねになるのです。

ここを今一番やらなければならない。

会社の理念が釘1本、1本に魂として打ち込まれているか、ということです。

これこそがコア・コンピタンス(Core Competence)。 他社に真似できない核となる能力となるのです。

3月から社員教育に入り、6月からひねりゲージを実践しているホールが九州にあります。ここは入る前は1万3000個稼動でしたが、ひねりゲージを実践するようになって1万8000個稼働まで上がってきています。

ここでは元ゲージとひねりゲージの2つを作って試し打ちをしたところ、100人が100人ともひねりゲージの方が心地いい、と。打つならひねりゲージ、という評価をもらっています。

ところが、ひねりゲージは「甘い」というのが大方の見方です。ゲージが甘いというのは、業界では利益が取れない=使えないことを意味します。

そこでホールは利益を取るためについつい辛いゲージにしてしまうのですが、この行為こそが不味い料理を提供して、お客さまに「来るな!」といっているようなものです。

甘い、といわれるひねりゲージで利益が取れるようにするには、釘の技術が伴わなければできません。

つづく

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ひねりゲージで稼動は必ず上がる!その2 [釘]

メーカーから出荷されたパチンコ台は、釘の傾斜角度で3~7度のバラつきがあるほか、命釘の根元の幅も11ミリを下回ったり、風車も左右にずれていたりで、釘打ち機の精度にそもそもの問題があります。

パチンコの利益は玉1個を弾いてもらうことから始まるので、料理でいえば、与えられた素材に対しておいしい味付けをしなければなりません。

にもかかわらず、パチンコ業界は与えられた素材をそのまま提供しているようなもので、釘に対する探究心がまるで足りません。

まずい料理を提供し続ければ、レストランであれば客はやがてはいなくなります。まさに今のパチンコ業界全体の現状がこれで、客離れが加速しているのは世界的不況や5号機問題だけではない、ということです。

玉が小刻みに弾み、お客さまが心地よく感じ、安心して打てる味付けのある釘の提供ができていないからです。

業界全体でまずい料理を出せば、お客さまがいなくなるのは当たり前です。

各店が与えられた素材をどう調理して、おいしく食べていただくか。

この競争が釘調整です。

パチンコ台を打って心地よく感じることは、食べておいしいと感じるのと同じことです。

ひねりゲージの話に戻りますが、東京にこれを実践しているホールがあります。

以前は9000発稼働のホールで、地域では閉店のうわさが絶えないホールでしたが3~4年かかりましたが今は3万8000発稼働で地域一番店になっています。

そのホールはひねりゲージを実践して1年以上が経過しています。去年、洞爺湖サミットで業界全体が機械の入れ替え自粛をしました。

この時にライバル店と明確な差が出ました。

機械入れ替えをしない同じ土俵で戦うと、稼働で1万発の差が出ました。

ひねりゲージは打って心地いいから、お客さんがもう1000円、もう1000円と粘っていただけるわけです。

つづく

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ひねりゲージで稼動は必ず上がる!その1 [釘]

かつては3000万人ともいわれたパチンコファンの数が今や1200万人ともいわれています。

パチンコ客が減れば、店舗数も当然のように淘汰されていきます。店舗が減ればパチンコ関連業者も併せて淘汰されるのは自然の成り行きでしょう。

顧客が減った理由を5号機問題やリーマンショックによる世界的不況などと外的要因を挙げる人は少なくありませんが、私はそれだけではなく内的要因によりパチンコ離れが進んでいる、と確信しています。

で、内的要因の主原因はパチンコ台にあると思います。

年々大きくなる液晶画面のサイズは、必然的に渡りの距離を長くすることになっているわけですが、ここにパチンコをつまらなくする=客離れを生む最大の欠陥がここに隠されているのです。

本来、命釘とジャンプ釘の4本の間で玉が絡んで、安定的にスタートに玉が入って、お客さまは液晶に集中してパチンコを楽しむことができました。

ところが、渡りの距離が長いと玉の落下速度が速いために、命にも絡まず右側へ流れる死に玉が多いため、お客さまはハンドルの微調整にいらつき、ストレスを感じ1000円打っただけで台を離れてしまうのです。

無駄な金は使わなくなったから、稼働が上がらない。これこそがお客さまを飛ばす最大の要因になっているのです。

再度いいます。液晶画面の大型化で渡りの長さが長くなり、玉の落下速度が速まり、命釘に玉が絡まず、死に玉が多いために、お客さまはストレスを感じ粘ることがないので稼働の低下につながっているのです。

もっと分かりやすいたとえで説明しましょう。

スキーの上級者コースを思い浮かべてください。初心者コースはなだらかな傾斜でゆっくり滑ることができますが、斜度のきつい上級者コースを滑るには、ターンを繰り返し、スキーのスピードを殺しながら滑っていくところにスキーの醍醐味があります。

長い渡りについても同じことがいえます。

ストレートに渡りを玉が落下するのではなく、玉が小気味よく弾むようなバウンドで、命釘に絡んでいけばお客さまは安心して液晶に集中することができるのです。

上級者コースをターンしながら滑り降りるように、渡りをひねることで玉の勢いを殺し、安定的に命釘へ玉を供給することでお客さまは腰をすえてプレイに集中することができるのです。

つづく

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