幹部研修会その②責任者としての必要な能力 [幹部研修会]

①やる気、熱意
②人格
③リーダーシップ
④問題発見能力
⑤状況判断能力
⑥責任感
⑦顧客管理能力
⑧部下指導能力
⑨数値分析能力
⑩対人関係能力
などがある中で、責任者と必要な能力の優先順位を各グループで決めてもらいました。

各グループから優先順位の発表がありましたが、これには正解はありません。それは何番でもいい。その時の状況や場所や目的に応じてこれを使い分ければいいことです。

ここで整理してみると、各グループから優先順位が一番高かったのが人格でした。これを一つのベースに統一の見解を持ちたいと思います。

人格の中に責任感、やる気、熱意がくっついてきます。

人格の上に部下指導能力、リーダーシップ、状況判断、顧客能力がくっついてくる。テクニカルスキルは訓練しながら身に付けていくものです。能力は後天的に、自分が勉強したり、学んだり、訓練して自分の身に付けた能力です。

自分の人格の中にスキルを使い統合する力、これがコンセプチャル・スキル(概念化能力)です。

経営においては部下指導能力が大事、というコンサルタント会社があります。部下指導能力を高めながら業績を上げて経営をよくしましょう。部下指導能力さえ身につければ、経営は間違いない、と指導しています。

また、店長にはリーダーシップが必要で、リーダーシップの勉強さえすれば、業績は向上し、会社の経営もよくなる。「これで問題解決!」と、リーダーシップ専門のコンサルタント会社もあります。

顧客管理を分析すれば経営はよくなるという専門家もいます。

また、マネージメントは数値分析能力がないと業績がアップしないという専門家もいます。

さらに、対人関係能力を活性化させてマネージメントをよくして、人間性を追求すれば会社はよくなる、という専門家もいます。

これらは全部必要な能力です。間違いではないのですが、これだけではダメです。例えば、顧客管理で機械の横にテレビを1台ずつ設置したからといって業績はよくなりましたか?

これらを全部統合して全体的なイメージを掴むことが必要です。どの状況、どの場面で使っていくか、優先順位を決めていく能力が求められます。

これらを統合する力が理念です。理念はこれらすべてを包括します。

業務を推進しながら業績を上げていかなければなりません。

人格の上にスキルを載せて業績を上げるための諸要因の優先順位は、何にも増して「健全な価値基準」を統一することです。そこに優先順位を明確にしながら、リーダー、管理者は必要な能力を全部使って諸要因を達成していくことです。

必要な能力のベースになっているのは自分自身の格です。

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