OJISホール経営研究会  第6回幹部研究会レポート アミューズ・ファクトリー編その① [OJIS]

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第2部は㈱アミューズ・ファクトリーの宮川雄一社長が「マーケット分析から営業コンセプト確定までの流れ」をテーマに講演しました。宮川社長はホール経営の傍らでマーケティング会社の社長という異色の経歴の持ち主です。

「2月21日の日経新聞でライフスタイルの変化という記事が目に止まりました。サービス業に従事する人が増えたため、平日が休日のため平日の消費が加速している、という内容でした。

その分、土日の売り上げが落ちることもあるようです。これは消費構造が崩れている、という表れの一環でもあります。ちなみに、ネット通販は水曜日の売り上げが高いのですが、これは水曜日がノー残業デーを推進している企業が多いためです。

従って、こういうマーケットを敏感に捉えている会社が伸びています。

天才司会者ともいわれる島田紳助は、自らがオーナーを務める飲食業でもその才能を開花させています。紳助の多彩な才能を読み解く上で重要な鍵となるのが「紳竜の研究」というタイトルのDVDです。

NSC(吉本総合芸能学院)でただ一度だけ開催された紳助の特別限定授業「笑いの教科書の作り方」「売れるために一番大切なこと」「M-1の戦い方」が収録されているが、これは必見の価値があります。

かつての漫才ブームでダウンタウンの登場で彼らには勝てないと思うと、自分たちの世代に近い男性客をターゲットに、自分の土俵で勝負するスタイルで芸能界のニッチ分野を探しあてました。女性客に受けるスタイルは長続きしないからです。

紳助は流行る芸人を分析しています。
X+Y=人気
Xは自分で、Yは世の中の流れ。

一発芸人は自分と世の中の流れがバチッとはまったときにブレイクする。しかし、時代の流れは早いので、いつしか飽きられ一発芸人という不名誉な称号をいただくことになる。

息の長い芸人は世の中の流れに合わせて微妙に自分を変えています。

それが紳助なのです。

日本マクドナルドの原田社長の前職はアップルコンピュータの社長で、マーケティングのプロです。

売り上げ=客数×客単価

売り上げを上げるためには、客数から上げるのか、客単価から上げるのか、どちらから上げるのかが最大のポイントになります。

客数から上げるのがセオリーです。そのために100円マックを投入して客数を上げ、セット販売の推奨で客単価をアップさせました。

この客数を上げ、客単価を上げることの繰り返しが必要になってきます。

木曜と金曜はケータイクーポンを連発して客数を上げ、クオーターパウンダーの投入で客単価を上げる。さらに朝の無料コーヒーで客数を上げ、テキサスバーガーの投入で客単価を上げる。

高級感のある店舗へとスクラップアンドビルドを図っている最中で、マーケティングの妙があり大いに手本となります」

つづく

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