セントラルグループが、業界初の本部システム導入で質的拡大へ その2 [メディア掲載記事]

本部システムで全店が揺るぎない地域一番店へ

「塩釜セントラル」から車でわずか3分ほどの距離に600台の新店がオープンしたのは12月16日。

これに合わせて同ホールも184台の増台を図り、566台で12月12日にリニューアルオープンした。

ところが競合店出店の影響をほとんど受けていない様子だ。固定客をがっちりつかんでいるからだろう。そこには清水専務のこんな信念がある。

「特にグランドオープンで一番怖いのが、回らない台があること。例えば、平均で7回回っているとしたら、1台でも5・5回があるだけで、その台に付いたお客さんは個人的に回らない店というイメージがついてしまう。満台になれば、次に座ったお客さんもそう感じる。1年を通せばすごい数になる。回らない台を1台でもなくする、という徹底したスタート管理ができれば、グランドオープンは成功します。グランドオープンと銘打って宣伝広告した以上、来店して頂いたお客さんに対して失礼をするというのはまるっきりロスでしかない」

増台しても釘調整の負担は軽減している。

現在店長の他に主任2名がスタート釘を調整できるようになったからだ。

3名体制で回らない台や整備不良台などの細かなロス管理を客の視点に立って実践している結果であろう。そのためには玉1個、釘1本のロスへ目が向いている。

その成果が顧客の固定化に繋がっている、ということだ。

中には近くの島から自家用ボートでわざわざ来店する熱烈なセントラルファンもいる。

セントラルグループが全店のレベルアップを図るために4月に導入するのが、オフィスジャパンの本部システムだ。これは現場で使っているホールコンメーカーがバラバラでも、スーパーチャンサを介して本部で統一した営業データ収集が可能になり、本部でデータ集計、分析、評価、目標設定、戦略、戦術を立てられるようになった。

「これも導入の狙いは教育の観点です。スタートにしてもスロットの設定にしても今は店長に一任していますが、その議論の場を持つことが狙いです。それで、本部の考えを入れながら提案型にしたい。加えて、本部システムなら有能な店長の能力を1店舗で発揮するのではなく、全店に浸透させることができる。全体の底上げのスピードアップが図れる」

これまで、本部で把握できるのはコンピュータからの結果数字でしかなかった。

これでは「もっと頑張れ」というな曖昧な指示しか出すことができなかった。

本部システムを使えば、結果を作った原因(釘幅、スタート回数)や技術水準(決められたスタートのバラツキ)などが読み取れるため、質を高める行動の指標を本部で作れるようになる。新要件機時代に入り、本部能力の差で会社の優劣が決まる時代になろうとしている。

セントラルグループは本部システムの導入で全店の釘のレベルを把握するとともに、量的拡大から質的拡大を図り、全店が揺るぎない地域一番店になることを目指す。



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