OJISホール経営研究会  第6回幹部研究会レポート コーシン編その② [OJIS]

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神田へ帰ってから、最初に取り組んだことが機種選定でした。

神田はサラリーマン客主体で、昼間の稼働が悪く、夕方から稼働が上がる地域です。そのため、射幸性の高い機械で短時間勝負ができる機械が好まれる、と誰もがそう思っていました。

エヴァンゲリオンIIIを導入する時、辛いスペックのSFを皆もが推したのですが、私は確率が一番甘い1/250のMFを選択しました。

理由は、神田はサラリーマン客。ということは小遣い制で懐はそんなに豊かではない。長く遊んでもらうためには甘いスペックが必要だと考えました。

25台導入しましたが、都内でも10台以上入れているホールはごく少数でした。

失敗したら責任を取る、と皆を説得しました。

ま、25台では会社はつぶれない、と。

しかし、失敗しないための最善の努力は怠りませんでした。販促活動は地域に根付かせを目的に、駅張りやティッシュ配りで甘い機械を導入したことをアピールしました。

上野の経験から任せっきりの営業から脱却を図りました。

会社は組織ですから権限と義務、責任の所在を明らかにすると共に、成功と失敗の原因を皆で分析しました。

日々の計画、全機種データを店長に送り、機種選定はスペックやランキングを元に皆で話し合うようにしました。

神田は客滞率短く主力機種になる機械が少ないのが特徴です。

そこで徹底した調整やイベントの実施によって粗利率を抑え、固定島を作って機械代を抑え、稼働を上げる努力をしています。

店舗は同一地域にあるのですが、新台を導入しても2週間後にはチェーン店移動しています。近くにあるので意味がないとか、他の店にはとっくに入っているなどと反対意見もありましたが、2店舗とも1年間で5000~7000発ほど稼働が上がりました。

従来は店長しか釘を叩いていませんでしたが、リスク回避のために従業員にも釘を勉強させています。2年間で15人をC&Eアカデミーに送り込みました。

それが結果的には理念浸透にもつながりました。

昨年からはスーパーチャンサーを導入して、計数管理のスキル向上、釘メンテナンス技術向上を図っています。

結果を検証して全員で“見える化”しています。

これからの店舗運営は任せっきりにしない。油断するとあっという間に店は悪くなります。

稼働は高い地域ではないので、利益を作り出せるように店長には損益表をつけさせています。

何に使ったか税引き前まで出させています。それが地域に合わせた店作りとなります。

人材育成の土台がないと事業展開はありえません。ピンチはチャンスと捉え、いつでも攻められる体制を整えています。



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