バカな参謀は人を殺す [雑記]

NHKで放送された「坂の上の雲」は3部構成で、3年かけて放送されます。

第2部は今年の12月に放送されますが、ここで日露戦争のことが取り上げられます。

日露戦争の中でも多くの兵士が戦死したのが旅順要塞の攻略です。

日本が日露戦争に勝利するためには、朝鮮半島周辺海域の制海権を抑えるために、旅順を母港とするロシア海軍の旅順艦隊を撃滅する必要がありました。

ロシアは旅順艦隊を守るために、旅順港を囲む山々に永久要塞を建設していたのです。

日本陸軍は当初、旅順要塞が近代化された要塞とは知らず、簡単に攻略できる、と考えていたようです。このとき参謀長が砲術の専門家である伊地知幸介少将です。

伊地知参謀は砲術の専門家の自負から砲撃した後、身体をさらけ出して攻めかかる白兵戦を繰り返し、旅順要塞全般を攻撃したため、数万人の死傷者を出すことになります。

参謀が無能だと命を落とさなくてもいい兵士まで失うことになります。

海軍は最初から旅順要塞全般を攻撃するのではなく、203高地のみを陥落して、ここから旅順港のロシア艦隊を攻撃する作戦を考えていました。

海軍が二八センチ榴弾砲を貸し出すことを提案しても「余計なお世話」と断ったのが、伊地知参謀でした。

旅順を攻めあぐねていた乃木司令官に代わって指揮を取ったのが児玉源太郎参謀長です。

児玉参謀長は伊地知のやり方を叱責すると「一生懸命やっている。大本営が鉄砲の弾も兵隊も送ってくれない」と言い訳をしています。

203高地を落とすために、児玉参謀長は移動が困難な28センチ榴弾砲を、敵陣に接近した場所まで1日で配置転換を命じています。その時も専門家は「そんなことは無理です」と反論が出ていますが、人間、知恵と力を使えばできるものです。

そして砲撃と突撃隊の突撃を同時に行い、わずか半日で陥落させたのです。

難攻不落といわれた旅順要塞。

伊地知参謀の下では半年かかって陥落できず、無用な戦死者を出すばかりでしたが、指揮官が代わり、作戦を変えただけでいとも簡単に攻略できたわけです。

最近、この話をホールの幹部に話す機会が増えています。

バカな参謀は人を殺す、ということをいいたいわけです。

日本人は識字率も高く、民族的にも優秀です。その従業員を使って利益を上げられないのは、参謀=ホール幹部の責任であり、その参謀を使っているのは経営者の責任でもあります。

パチンコはある種の特殊性で守られた一面もあります。

市場が縮小する今の売り上げが本当の実力であることを肝に銘じ、今を改革していかなければ手遅れになります。

手遅れになってからでは遅いのです。

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