C&Eアカデミー・利益づくりの心構え その4 [C&Eアカデミー]

②「自己開示」

自己開示とは自分の心を正直に第三者に開くことです。これは自分と部下の親密性に関わってくる問題です。
心には4つの窓があります。

これは自分と他人の関わりの中で気づいている点と気づいていない点をマトリックスで表したものです。
mado.JPG
自分も気づいて、他人も気づいているAの領域は開放された安全な領域です。ここはお隣さんと外で顔を合わせると「今日は天気がいいですね」とあいさつする程度。こんなお天気会話を10年続けたところで相手の人格なんか分かりません。いわば、無難な付き合い、というやつです。

Bは自分は気づいているけど他人は気づいていない領域で、ここを秘密の領域と呼びます。

自己開示で重要なのはこのBの窓をいくら開けられるか、ということにかかっています。

Bの領域は自分の弱点やコンプレックスを他人に隠しています。弱みを見せればバカにされるのでどうしても隠したがります。会社では上司は部下には弱みを見せられない。

私にはこんな経験があります。

中学生の頃まで韓国人だという出自を友達に隠し続けていました。理由は韓国人だと分かると友達が離れてしまうんではないかと思っていたからです。

それが心配で心配でびくついていました。そんな思いをしながら毎日を過ごすのが嫌になり、思い切って友達に打ち明けたんです。

ところが友達の反応は意外なものでした。

「何だそんなことで悩んでいたのか」と一笑に付してくれたのです。

友達は私が韓国人だということは以前から知っていたのです。それを知っていて友達になってくれていたのです。出自を打ち明けてから心が一気に楽になりました。

これがCの無自覚の領域です。

ここは自分が気づいていなくて、他人は知っている。打ち明けることでアドバイスや支援を受けることができます。

人間はコンプレックスを打ち明けると楽になれるわけですが、部下が悩みを打ち明けてくれる親密性を築き上げることが重要になってきます。

この講義中も講師から「分からないことはありませんか」と質問が飛びます。大抵は誰も質問しません。

分からないことが分からないのか、はたまた分からないにも関わらず分かったふりをしているのか。人間、こういう時は防衛規制を働かせます。

こういう状態では色々なものが入ってきません。
質問することは恥ではありません。

Dは未知の領域で、自分も他人も気づいていない領域です。

Dの窓をたくさん開けることで可能性が生まれてきます。部下との親密性を保ちながら何でも相談できる上司になることで部下の可能性をどんどん引きだすことが上司の役目でもあり、上司の存在理由でもあります。

つづく

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